ここではファクタリングのメリットとデメリットを確認していきましょう。キャッシュフローを改善したり貸借対照表をスリム化するなどのメリットを持っているファクタリングですが、すべての会社が最大限に利用できるというわけでもないようです。
ファクタリングのメリット
即日現金化可能
ファクタリング会社によっては数千万単位の資金を即日~3営業日ほどで対応してくれる場合があります。急な資金ショートにも十分対応できるでしょう。
融資とは異なる審査基準
融資が断られても大丈夫です。ファクタリングの審査基準は、自社の対応ではなく、売掛債権の性格を審査していくからです。そのため、過去に税金や社会保障費を滞納した経緯があったとしても柔軟に対応してくれることもあります。
保証人や担保が不要
ファクタリングは融資ではなく、売掛債権を売買する行為です。そのため、保証人や担保は全く必要ありません。
回収義務がない
ファクタリングは売掛債権を売買します。相手先企業が倒産してしまい売掛債権が回収不能になったとしても、自社には全く影響を与えません。
信用情報へ影響しない
ファクタリングは借入ではありません。そのため会計上、負債が増えるわけでも赤字が増えるわけでもありません。今後の融資審査や株価などへの影響も最小限といえる手段です。
貸借対照表がスリム化
売掛債権を現金化するということは、貸借対照表上は現金が増えることになります。そのため、見た目上の負債なども発生しないスリムな貸借対照表が出来上がります。
内密に資金調達できる
ファクタリングの手法は様々ですが、とりわけ2社ファクタリングを活用することで、ほかの取引先などに気が付かれることなく資金調達ができます。急な資金調達は会社の対外的信用度を下げる場合がありますが、ファクタリングであればその心配は非常に低いです。
ファクタリングのデメリット
手数料がかかる
ファクタリング会社や資金調達の規模、そして何よりも売掛債権の性格によって手数料がかかってきます。3社ファクタリングでは一桁%程度、2社ファクタリングでは20%以上かかります。場合によっては30%を超えることもあるかもしれません。この手数料が上がることは結局予定されていた売り上げを食ってしまうことになります。
連続使用は危険
上記の手数料にかかわる問題ですが、ファクタリングは常用するものではありません。常用していくと、予定されていた売り上げを20%ずつ下げるのと同義のことが発生してしまいます。利用は計画的でなければなりません。
債権譲渡登記
メリットの⑦に内密にという話がありましたが、売掛債権の規模や内容によっては債権譲渡登記を求められる場合があります。登記はだれでも見れる状況になってしまうため、内密にというは難しくなってしまうでしょう。ただし、債権譲渡登記から状況がわかるというのはあまりありませんのでそこは安心してください。
メリットとデメリット
この一覧はファクタリングを行う際には必ず見直すべき決定版ともいえるでしょう。ぜひ、自社の決断の助けになればと思います。
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